「東ティモール民主共和国」をご存知でしょうか。2002年、21世紀最初に独立したアジアにある島国です。

海洋多様性に富んだ美しい海や、霧に囲まれた山々。色鮮やかな織物や聖なるものを信じる伝統的な暮らしは、日本とも似ているところがあるでしょうか。 最近ではオーガニック栽培された東ティモールコーヒーが日本のカフェでも楽しめるようになってきています。笑顔の絶えない人々は、しかし植民地支配や占領など悲しい歴史をたどり、平和への願いから独立に至った過去を抱えています。 

そんなたくさんの魅力を秘めた東ティモールを「知って!味わって!つながる!」ことができるオンラインイベントを、7月3日(土)・4日(日)に開催しました!
東ティモールに関するトークや語学ワークショップ、現地ミュージシャンによる音楽ライブに参加して、特別な時間を過ごしませんか?

映画祭は7/25までご鑑賞いただけます。26日以降はご覧いただくことはできませんのでご注意ください。

2021年開催プログラム紹介

3日(土)10:00〜10:30

オープニングセッション

待ちに待った「東ティモールフェスタ2021」がいよいよ開幕! オープニングセッションでは、在京東ティモール民主共和国特命全権大使 イリディオ・シメネス・ダ・コスタ閣下からのメッセージをいただきます。楽しい2日間の始まりをご一緒にスタートさせましょう!

主催団体:AFMET

3日(土)10:30〜11:00

東ティモールの自然と観光

東ティモールの豊かな自然をはじめ東ティモールの様子をお伝えします。
東ティモール公式動画をお楽しみください。

主催団体:駐日東ティモール民主共和国大使館

3日(土)11:15〜12:15

JICAの取り組む人材育成
~東ティモール流 人づくり~

JICAの技術協力プロジェクトの専門家、海外協力隊の経験者など、これまでJICA事業に関係してきた方々をお招きし、それぞれの分野でJICAの協力により培われた知識や能力がどのように活かされているのかをお話しいただきます。

主催団体:JICA東ティモール事務所

3日(土)12:30〜13:30

東ティモールの人々とともに
~言語、教育、農業&独立への支援~

言語(テトゥン語と地方言語)、教育(孤児院、図書館、奨学金)、農業支援と解放軍への支援

主催団体:東ティモール日本文化センター

3日(土)14:00〜15:30

東ティモールコーヒーを支える、東ティモール人スタッフによる特別座談会

オルター・トレード・ジャパン/APLA、パルシック、ピースウィンズ・ジャパンの3団体は、東ティモールでコーヒー生産者と共に事業を行なっています。現地で事業を担当している各団体の東ティモール人スタッフ6名に、仕事を通じて楽しいこと、苦労してきたこと、これからの目標などを語ってもらいました。

主催団体:オルター・トレード・ジャパンAPLAルシックピースウィンズ・ジャパン

3日(土)15:45〜16:45

変わりつつある? 東ティモールお産事情の「今」を知る

人口の約半分が子どもの国「東ティモール」のお産事情について、日本との違いや現地の人のお話から、現状や変化を一緒に見ていきましょう。

主催団体:シェア=国際保健協力市民の会NGO-労働組合国際協働フォーラム HIV/エイズ等感染症グループ

3日(土)17:00〜18:30

テトゥン語のキソのキソ

テキストや日本人話者数のとても少ないテトゥン語は、東ティモールに興味のある人でも、学び始めるハードルがとても高い言語なのではないでしょうか?留学生の発音に合わせて、テトゥン語の挨拶やかんたんな自己紹介をいっしょに学んでみませんか?

主催団体:学生NGO HaLuz

3日(土)21:00〜22:30

コーヒー産地"東ティモール"ゆる雑談 [clubhouse]

コーヒー産地東ティモールについて聞きたいこと、産地で働いている日本人に聞きたいこと、㈱坂ノ途中の山本博文さんをファシリテーターに、clubhouseでゆるーくお話ししましょう。質問・飛び入り大歓迎です!

主催団体:ピースウィンズ・ジャパン

※視聴にはclubhouseアプリの事前ダウンロード・登録が必要です。

4日(日)10:00〜11:30

東ティモールが歩んできた道 ~戦争、トラウマ、自立への努力~

太平洋戦争期の日本占領、住民投票・平和構築、戦争の傷跡、経済的自立をめざした国造りの4つのトピックについて調査研究・実践活動をもとにそれぞれ論者が話をします。

主催団体:東ティモール全国協議会

4日(日)11:45〜12:45

駐在員トーク:貧困削減と女性のエンパワメントを目指す

エルメラ県で実施する農業用水改善事業の「今」と、ジェンダー平等を目指すCAREが現場で実施している独自のジェンダー研修の一部を紹介します!

主催団体:ケア・インターナショナル ジャパン

4日(日)13:00〜13:30

低栄養の子ども達への栄養支援

母子を対象に行っている1週間の栄養プログラムについて紹介します(上腕、体重計測・栄養指導・調理実習・個別指導・修了書授与)

主催団体:NAROMAN

4日(日)13:45〜14:45

食と衛生と学びを通した清泉女子大学と東ティモールのつながり

清泉生と東ティモールのつながり、東ティモール×フェアトレード、子どもの衛生の重要性、について発表や紹介を行います。

主催団体:清泉女子大学ラファエラ・マリアセンター Seoグループ

4日(日)15:00〜15:30

東ティモール映画解説 

東ティモールフェスタ2021では、なんと6本もの東ティモールに関する映画を上映! 内容の難しい映画もあるので、より深く楽しめるよう、文化人類学が専門で東ティモールで現地調査を行っている、上智大学の福武慎太郎さんが映画解説を行います。

主催団体:上智大学アジア文化研究所

4日(日)15:45〜17:25

東ティモールからの歌声~音楽ライブ生配信~

東ティモール・フェスタ2021メインイベントは、3名の東ティモールミュージシャンたちの音楽ライブです!

協力:Monjo Video Works

主催団体:東ティモールフェスタ2021実行委員会

4日(日)17:25〜17:50

クロージングセッション

今年の東ティモールフェスタもいよいよ終幕です。
東ティモールの未来に向けたフィナーレ、ぜひ皆様もご一緒に!

主催団体:AFMET

※Google Play および Google Play ロゴは、Google LLC の商標です。
※App StoreおよびAppleロゴは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

東ティモール映画祭

フェスタでは、東ティモールを様々な角度から知ることができる映画を上映します。ぜひ、気になる作品を見つけてご参加ください。

映画祭は7/25までご鑑賞いただけます。26日以降はご覧いただくことはできませんのでご注意ください。

ドキュメンタリー映画ファンに観てほしい!

アブドゥルとジョゼ(Abdul & José)

1978年、空襲が山村を襲い、8歳だったジョゼは一度に家族を失った。生きるためインドネシア兵に付いて行き、終には国を後にする。35年後、NGOの支援を得てジョゼは母国に戻る機会を得た。彼は名前をアブダルに変え、改宗し、家族を築いていた。東ティモールの故郷の親戚は、ジョゼが亡くなったと思っていたが、再会を果たす。ジョゼは故郷や子どもの頃の記憶と、インドネシア人の家族の間で、新しい人生を出発させる。歴史に翻弄された青年を追ったドキュメンタリー。
監督:Luigi Acquisto & Lurdes Pires/Fair Trade Films & Dili Film Works制作/52分/2017年/東ティモール・インドネシア/字幕制作:上智大学アジア文化研究所 字幕協力:麻場美利亜、小林未希

緊迫したスリラーが好きな方にオススメ!

バリボ(Balibo)

1975年のインドネシアによる東ティモール侵攻の取材中、オーストラリアのテレビ局クルー5名がバリボー市内で殺害された。「Balibo Five」としても知られる事件とその真相を追うことに命をかけたひとりのジャーナリストがいた。実話を元にした本作は、国際映画祭でも高い評価を得ており、東ティモールミュージシャンのエゴ・レモスが手がけた主題歌は、2009年のAPRA Screen Music Awardsで最優秀オリジナル映画曲作曲賞を受賞。
監督:ロバート・コノリー/111分/2009年/オーストラリア・東ティモール/字幕作成:青山学院大学総合文化政策学部映像翻訳ラボ(宮澤淳一研究室)/協力:日本映像翻訳アカデミー

役者の演技や表情をじっくり観たい方はこちら!

ベアトリスの戦争(Beatriz's War)

山村に暮らすベアトリスとトマスは結婚する。しかしインドネシア兵が村を襲い、村の男たちは皆殺しにされ、トマスもどこかに連れていかれる。16年後、トマスが戻るが、インドネシア兵から逃げ、ゲリラとして闘う中で身に付けた知恵や社交性は、若かった頃の面影とはどこか違う。やがてベアトリスは、トマスが偽物であると確信し、真実を突き止めようとする。仏小説『マルタン・ゲール』が原作。本作は東ティモール人監督による初の長編映画で、第44回インド国際映画祭で金賞受賞。
監督:Luigi Acquisto & Bety Reis/98分/2013年/東ティモール/字幕翻訳:混成アジア映画研究会

歴史や平和に興味のある方はぜひこの作品を!

平和への道(Dalan ba Dame)

様々な苦難を乗り越え、独立へ歩みだした東ティモール。過去の膨大な人権侵害や政治対立を乗り越えるため、国連暫定統治下の2002年に受容真実和解委員会が設立された。政治家や被害者の証言や外交文書が集められた調査報告書『Chega!(もうたくさん)』は2005年に完成。本作は調査結果を分かりやすく伝えるために映像化された作品。ポルトガル植民地下や第二次世界大戦時の映像など、貴重なフィルムを取り混ぜ、東ティモール独立までを記録映像と証言で綴った映画。
CAVR 制作/83分/2005年/東ティモール/字幕翻訳:若井真木子/字幕協力:リングァ・ギルド

ヒューマンドラマが好きな方にはこの1本!

ローザの旅(Rosa's Journey)

インドネシア占領下でも子どもを守るために前に進んでいく未亡人のローザ・マルティンス。彼女を主人公に、彼女やその家族の瞳を通して、独立後の東ティモールの様子を描いたドキュメンタリー。2006年に発生した国内騒乱では、ローザを含め、何千人もの市民が避難所生活を余儀なくされた。2007年には独立後初の国政選挙が行われ、2008年には大統領ジョゼ・ラモス=ホルタが銃撃を受けた。ローザは、東ティモールの平和への希望を持ち続け、彼女自身が紛争と貧困によって奪われた教育の機会を、子どもたちに与える。
フィルム・オーストラリア制作/52分/2008年/オーストラリア/字幕制作:渡辺一孝

村人の生活や医療事情を知りたい方はこちら!

女たちの闘い(Feto nia Funu)

アジアでも出生率が高い東ティモール。病院までの道のりは険しく、保健医療サービスの利用が進んでいない地域もある。多くの妊婦が家族や産婆の助けを借り、自宅で出産するが、命を落とす母子も少なくない。東ティモール女性にとって出産は命をかけた闘いだ。村に残る伝統や人々の暮らしと、出産を助ける医療者とが交差する、一般女性の声に迫った出産ドキュメンタリー。監督はサンタクルス虐殺事件を世界中に知らせたジャーナリストのマックス・スタール。
監督:マックス・スタール/48分/2007年/東ティモール/字幕制作:山田勝巳、堀純司

イベントスケジュール

※プログラム内容は変更になる場合もございます。

プログラムはこちらからダウンロードできます。

共催
上智大学/上智大学アジア文化研究所/東ティモールフェスタ2021実行委員会

後援
駐日東ティモール民主共和国大使館/独立行政法人 国際協力機構(JICA)

協賛
花王株式会社/花王ハートポケット俱楽部/パルシステム生活協同組合連合会/清泉女子大学/オイシックス・ラ・大地株式会社/コーヒー焙煎ワーカーズ 珈琲工房まめ福/NGO-労働組合国際協働フォーラム HIV/エイズ等感染症グループ/一般社団法人グリーンコープ共同体/ヤマハ発動機株式会社/駐日東ティモール民主共和国大使館

協力
Monjo Video Works

実行委員会
(特活)アジア太平洋資料センター(PARC)/(特活)AFMET/(特活)APLA/(株)オルター・トレード・ジャパン/(公財)ケア・インターナショナル ジャパン/サレジオ工業高等専門学校/(特活)シェア=国際保健協力市民の会(SHARE)/学生NGO HaLuz/(特活)パルシック/(特活)ピースウィンズ・ジャパン

発表団体
駐日東ティモール民主共和国大使館/JICA東ティモール事務所/清泉女子大学ラファエラ・マリアセンター Seoグループ/(特活)NAROMAN/東ティモール全国協議会/東ティモール日本文化センター